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クラウド会計ソフトfreeeフリー

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クラウド会計ソフトのメリット、デメリット

ここ最近、従来の会計ソフトとは異なるクラウド型と呼ばれる会計ソフトが注目を浴びています。
その中でもfreeeMF(マネーフォワード)クラウド会計などが個人事業主や新設法人などを中心に人気が出ております。

どういったものか簡単に説明すると、

freeeは2013年3月スタート、MFクラウド会計は2013年11月スタートのどちらも新しいサービスで、

金融機関取引データの自動仕訳機能の搭載、

ECサイト構築サービスの「BASE」や

スマートフォンやタブレットを使った決済サービス「Coiney」「Airレジ」

などの様々な新たなサービスとの連携を謳い、

従来の会計ソフトとはひと味違うものとなっております。

また、月額制を取っており気軽に導入がしやすいのも良い所に思います。

 

freee         個人事業主プラン 月額 980円 年間11,760円
            法人プラン       月額1,980円 年間23,760円

MFクラウド確定申告 個人事業主プラン 月額 800円 年間 9,600円(年一括8,800円)
MFクラウド会計      法人プラン     月額1,800円 年間21,600円(年一括19,800円)

 

と、ほぼ同価格帯となっております。

これらの2つは税理士としては今後知っておかないとマズいなと思わせるほど急速にシェアを伸ばしている会計ソフトです。
では何故、従来のパッケージ型でなくクラウド型と呼ばれる会計ソフトが今、注目を浴びているのでしょうか。

個々の特徴をみる前に従来型にないクラウド型会計ソフトのメリット、デメリットをみてみましょう。

 

クラウド型会計ソフトのメリット

 

従来の会計ソフトには無いクラウド型のメリットとして、

□インストール不要でインターネットが使えればどこからでもアクセス出来る。
□WindowsだけでなくMacでも使用が出来る。
□銀行、クレジットカード会社など金融機関の取引明細を取り込み、自動で仕訳を提案してくれる。
□様々な新しいサービスとの連携。
□簿記の知識が薄くても使える。
□データ保存先がクラウドのため紛失や盗難の心配がない。

などが挙げられます。

 

この中で何より注目を浴びたのは、金融機関の取引明細からの自動仕訳ではないでしょうか。

 

経理業務の効率化を考えたときに、多くの会社で現金勘定以上に金銭のやり取りが多いであろう預金やカード決済などの取引明細を簡単に取り込め、自動で仕訳をしてくれるという事は大きな時間の短縮になります。
短期間で記帳が出来るのであれば、これまで時間の都合で難しかった月次決算や、自計化の足がかりになるものと言えます。

実際にfreee、MFクラウド会計にて取引明細の取り込みを行うと分かるのですが、金融機関で使用するネットバンクなどのIDやパスワードさえあればいとも簡単に取り込めてしまいます。(対応している金融機関に限ります。)
使用する前の印象では、「どうせ銀行に届け出が必要でしょ」なんて思っていたので、なんの手続きも経ず出来ることには驚きでした。

ただし、取り込み後の自動仕訳の精度についてはどちらのソフトも最初の段階ではまずまずといったところでしょうか。
共に仕訳ルールの学習機能がついているので手動で設定を繰り返すうちに精度は上がり、最小限の訂正で済むようになるでしょう。

なお、freeeの謳い文句として「経理/簿記の知識はいりません」なんて書かれてはいますが、これについては正直言い過ぎです。
ちゃんとした申告をするのであれば最低限度の簿記の知識は必要です。(このため簿記の知識が薄くても使えるという言い方をしています。)

データの保存先がクラウド上にあるため、自分でPCに保存しなくてもよく、インターネットが使用出来ればどこからでも情報にアクセス出来ます。
ただ、使用サービスのサーバーがダウンしたり、サイバー攻撃を受けた場合など、予期せぬ事象が起きた場合には自社の大事なデータにアクセス出来なくなる危険もあります。
取り込んだ取引データについてはどちらもCSV形式(MFクラウド会計については弥生のインポート形式も可)にて出力可能ですので、クラウドであるからといって完全に委ねるのではなく、定期的に自社にバックアップを取る事をお薦めします。

 

クラウド型会計ソフトのデメリット

 

逆にデメリットとしては、

 

□インターネット環境にないと使用出来ないため急なトラブルでインターネットが使えない際は困る。
□インターネット環境に依存するためインストール型に比べレスポンスが悪い。
□会計ソフトのIDとPASSさえあればどこからでも会社の会計情報が分かるためセキュリティ面で不安が残る。
□現金取引や手形、小切手での取引が多い場合には預金などの自動化だけでは大きなメリットにならない。
□入力にマウスを多用するため大量の仕訳入力には向かない。

 

などが挙げられます。

インターネット環境うんぬんはクラウド型である故、仕方の無い部分だとは思いますが、万が一のトラブルに備え複数のネット環境を持つとよいでしょう。
現在でしたらスマートフォンをお持ちの方も多いと思います。
テザリング機能を使用する事でネット環境を簡単に持つ事が出来ますので不安な方はいつでも使用出来るよう手続きしておきましょう。

クラウド型の場合、今までなら社内でPCを立ち上げない限り、見る事の出来なかった会計情報がIDとPASSさえあればどこに居ようと見る事が出来てしまいます。
これはメリットでもあるのですが、セキュリティの面ではデメリットに感じられます。
今まで以上にIDとPASSの厳重な管理が必要になるでしょう。

また、簿記の知識の薄い、若しくは無い人向けに作られているため、元々経理や簿記の経験があり従来型の会計ソフトで素早く入力が出来ている人からすると入力が回りくどく、操作感でも劣ります。

 

以上、メリットデメリットを思いつくまま挙げてみました。

現段階で面白いと思って飛びつくもよし、完成度が上がってから導入するもよし。

飛びついてもヘルプやサポートが充実していますので申告まできっと出来ます^^b

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